地下4mの世界のウド作り

地下4mの世界のウド作り

掘ってから50年経つ山崎氏の敷地内にある室(ムロ)

深さは4m。地下の部屋は4方向4mにのびている。「若いころは7つ掘ったが、今は掘れねえなあ。」と笑う。このウドのためのシェルターを、2人で1週間で、掘り上げてしまう。1人は掘り手。もう1人は(土)荷上げだとか。赤い土のムロは素晴らしく綺麗で、正確な真四角に掘られていた。

4mのムロをはしごで下る山崎さん

 

取材をお願いした時期は「根堀り時期」で、ウドは生えていない。無理を言って中に入らせてもらえないか頼んでみると、快く快諾してくれた。不気味で怖いくらいでもある暗いムロの中に灯りを点けると、赤土の壁がオレンジ色に照らされて、やわらかい色が広がった。少し冒険心をくすぐられ気持ちが高揚する。

 

私は「ムロ」というものが好きになった。初めてムロの中に入ったが、意外と落ち着く。チョコレートを削ったような壁は、触ると冷たい。だが、触れ続けていると、ふわりと暖かく変わる。子供のころに「こんな秘密基地があったらいいな」と思っていたのを思い出した。

 

あった、あった!春ウドだ!

春ウド

根堀り時期なのでウドはないと思ったが、奥にひっそりと姿を現した。30cm足らずの柔らかそうなウドだ。

大きいもので長さが60cmになるという。1つのムロから1000キロのウドが収穫できるというから驚きだ。そのウドを収穫するのも大変なこと。しかし山崎氏は「楽しい」と言う。やはり、自らの手で苦労して掘った部屋に命が育つということは愛情も育ち、とてもかわいいのだろう。嬉しそうに話す山崎氏の顔がとても印象的だ。

 

山崎氏が愛してやまないサツキも少し紹介しよう。自宅の敷地内には、色とりどりのサツキであふれている。

今日はウドの取材なのに、あまりにも綺麗なのでサツキの写真ばかり撮ってしまった。満開になると花が葉で隠れるほど咲き乱れく、それはもう圧巻。

山崎ご夫妻とサツキ

 

「こんなこと、あいがないとできないわよね!」と隣で笑う奥様の笑顔がとても好きだ。今度取材ではなくプライベートでこのサツキを観に来てみよう。

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